鹿児島県ビジネスプランコンテス大賞決定!!

最終審査会を終えて

鹿児島県ビジネスプランコンテストの最終審査会が1月23日(土)に開かれ、16組のファイナリスト達がプレゼンテーションを行いました。
大賞には吉松良平さん、優秀賞には酒井さつきさん、高校生賞にはラ・サール高等学校の吉次優太さんが発表したプランが選ばれました。

最終審査会がはじまる

コロナ禍での開催となった今年度の最終審査会、ソーシャルディスタンスを保ちながら、感染予防対策を万全にして行われました。

プレゼンテーションは、高校生部門・一般部門ともに持ち時間は10分間。(発表5分、審査員との質疑応答5分) 限られた時間内で、自分の思い描くビジネスプランをそれぞれが最大限にPRしました。

カットディーアンドディークリエイティブ 代表取締役 黒木勇次

まずは、8組の高校生が行ったプレゼンテーションを紹介します。

高校生部門 8件のプレゼンテーション

① れいめい高等学校

永德 夢々さん 和田 純葉さん
プラン名「甑島を超満喫計画」

プラン名「甑島を超満喫計画」

 

薩摩川内市・甑島の魅力を全国の人に知ってもらいたいと、クルージングやダイビングなど夏休み限定の甑島を楽しめるプランを提案。観光客が増えることで地域の活性化にもつなげたい。

② ラ・サール高等学校

吉次 優太さん
プラン名「Remote Livestock Raising System(リリーズ)」

プラン名「Remote-Livestock-Raising-System(リリーズ)」

 

家畜の成長の様子をライブで配信し、ユーザーがえさの種類や放牧などのオプションを使って動物を育て、最終的にその肉を食べることで、命の大切さを実感できる食育システムを作る。人と食とのかけ橋となりたい。

③ 鹿児島南高等学校

西村 秋風さん 小竹 玲奈さん 益山 真菜さん 山口 好乃花さん 泉 百々果さん
プラン名「5つ子ちゃんの焼酎物語」

プラン名「5つ子ちゃんの焼酎物語」

 

鹿児島の特産品・焼酎の生産過程で生まれる焼酎粕と、同じ酒類の梅酒の生産過程で出る梅の実。これらの副産物を利用してゼリー飲料やペットの栄養補給商品などの開発を目指し、環境に配慮した製品を生み出したい。

④ 楠隼高等学校

大塚 海征さん  清永 貴暉さん (リモートでの発表)
プラン名「若さを武器に地域活性化」

プラン名「若さを武器に地域活性化」

 

自分たちの住む肝付町の魅力を全国に伝えたい。そのために、全国の中高生とリモートで交流したり、お互いの市町村の良さをSNSで発信することで、街のPRができ、地域の活性化に貢献できるのではないか。

⑤ 市来農芸高等学校

上田平 夏美さん
プラン名「農業と人を繋げる『農耕民族』プロジェクト」

プラン名「農業と人を繋げる『農耕民族』プロジェクト」

 

規格外や豊作貧乏などにより廃棄されている作物を活かす方法を提案。販売対象にならない作物でも必ずニーズがあると考え、顧客にも農業従事者にもメリットがあるように顧客へのサービスと販売農家への出資を組み合わせたプランを発表。

⑥ 市来農芸高等学校

田原春 圭史さん 中原 遼太朗さん
プラン名「鹿児島発信 やっかいものからの新ビジネス」

プラン名「鹿児島発信-やっかいものからの新ビジネス」

 

繁殖力が旺盛で駆除が大変な雑草「ヤブガラシ」。しかし茎葉や根は薬草となるため、何か有効に活用できないかと考えた。「ヤブガラシ」を使い、駆除・栽培・商品化・販売を行う新しいビジネスを提案。

⑦ ラ・サール高等学校

犬伏 俊輔さん 大野 文聖さん 岡部 広知さん 山岡 勇太さん 大八木 雄斗さん
プラン名「『茶柱になろう!』~かごしま茶認知度向上プロジェクト~」

プラン名「『茶柱になろう!』~かごしま茶認知度向上プロジェクト~」

 

鹿児島県内の絶景地にドーム型の可動式の温浴施設を作り、そこでお茶風呂に浸りつつ、冷茶やお茶菓子を味わう新しい体験型のイベントを提案。このイベントを通し、全国2位のお茶の生産量を誇る鹿児島の認知度を高めたい。

⑧ 市来農芸高等学校

東 夏海さん 北島 摩耶さん(リモートでの発表)
プラン名「ジビエで作る地域の雇用」

プラン名「ジビエで作る地域の雇用」

 

多額の被害を出している鳥獣を地域の資源と考え、最近注目を集めているジビエ肉に加工したり、骨・皮などで工芸品を作るなど無駄にすることなく活用し、地域の産業として発展させる。

次に、一般部門の8人の方がプレゼンテーションを行いました。

一般部門 8人のプレゼンテーション

① 吉松 良平さん

プラン名「新STYLE職人の短期育成校~塗職Ⓡcollege~」

プラン名「新STYLE職人の短期育成校~塗職Ⓡcollege~」

 

高齢化が進み若い職人が少ない塗装業を、カッコいい、稼げる、家族に誇れる新しい3K職業にしたい。そのために短期で必要な国家資格を取得でき、マナー教育なども行う新しい職人の育成校を作り、若い世代の就労の促進と鹿児島への定着化を図りたい。

② 伊牟田 雅子さん

プラン名「kidsプログラミングで、鹿児島の良さを、知ろう!学ぼう!伝えよう!」

プラン名「kidsプログラミングで、鹿児島の良さを、知ろう!学ぼう!伝えよう!」

 

伝えたい思いのある地域の団体とプログラミング教室がコラボして地域密着型プログラミング学習カリキュラムを制作。Kidsプログラミングを通し、鹿児島の良さを知り、伝えるスキルを身につけ、未来を担う鹿児島の子供たちの心に種を蒔きたい。

③ 森 義大さん

プラン名「鹿児島初のプロソフトボールチーム誘致により、地方の活性化を図る」

プラン名「鹿児島初のプロソフトボールチーム誘致により、地方の活性化を図る」

 

鹿児島発の女子プロソフトボールチームを誘致し、自社の建設会社で雇用しながら、年間の試合観戦や女子プロソフト選手による指導教室など様々なイベントを企画。地元鹿屋市の活性化に寄与したい。

④ 霜出 昇吾さん

プラン名「介助される人が楽になる移乗機器」

プラン名「介助される人が楽になる移乗機器」

 

足腰が弱くなり、特にトイレでの介助が大変になった方に対し、これまでにない新しい移乗機器を開発。介護者・被介護者ともに楽な形でトイレの介助ができるようになるので、介護の現場で広く活用してもらいたい。

⑤ 原田 和寿さん

プラン名「鹿児島県の豊富な農畜水産資源とヒューマングレードで作る、安心安全な
ペット向けフレッシュフード」

プラン名「鹿児島県の豊富な農畜水産資源とヒューマングレードで作る

 

獣医師・ペット栄養管理士監修のレシピを基に、鹿児島の農畜水産物を原材料として、人間と同じ安全基準で製造、即冷凍し新鮮な状態で飼い主に直送。ペット毎に適したレシピの必要量を、サブスクリプション型で販売。

⑥ 酒井 さつきさん

プラン名「通夜葬儀における『リモートお別れ会』と『故人誌』作り」

プラン名「通夜葬儀における『リモートお別れ会』と『故人誌』作り」

 

遠方や高齢などの理由で葬儀に参列できなかった方々を繋ぎ、リモートお別れ会を提案。その中で知り得た故人の情報をもとに、はがきや故人誌の作成を行う。遺族の負担軽減を図り、葬祭場へ新しいサービスを提供したい。

⑦ 柴田 玄一郎さん

プラン名「DEAR FRIEND」

プラン名「DEAR-FRIEND」

 

世界中の遠く離れている子供たち同士が、手づくりのプレゼント交換や手紙のやり取りを通して友達になるWEBサービス。世界への興味関心につながり、このサービスを通して次世代のグローバルリーダーを育てたい。

⑧ 上野 晋太郎さん

プラン名「『計算ブリッジ』世界大会を鹿児島県で開催!」

プラン名「『計算ブリッジ』世界大会を鹿児島県で開催!」

 

自身が考案したトランプゲーム「計算ブリッジ」は、遊びながら四則演算の練習になるゲーム。幼稚園児から高齢者まで一緒に遊ぶことができ、世界中の人たちが楽しめるこのゲームの世界大会を鹿児島で開催したい。

「自分たちの住む街の活性化を図りたい」「様々な分野で社会の役に立ちたい」「子供たちの心を育てたい」など、ユニークな発想やこれまでになかった新しいアイデアが次々と発表され、地元鹿児島を愛する気持ちや、社会に貢献していきたいという熱い気持ちがとても伝わってくるプレゼンテーションが続きました。

4人の審査員の方が審査

4人の審査員

  • 鹿児島県信用保証協会 内村 大作さん
  • 鹿児島県商工会連合会 林 輝吉峰さん
  • 合同会社Go!Kagoshima代表 門田 晶子さん
  • 株式会社Climbest(クラインベスト)代表取締役 脇野 真梨江さん

4人の審査員

 

審査員の方には、プレゼンテーションを聞き、質疑応答する中で、実現性、独創性、成長性、地域貢献性、事業収益性、熱意、発表のわかりやすさという7つの視点で審査していただきました。

審査員が大賞、優秀賞、高校生賞をどのプランにするか協議をしている間、講演も行われました。

そして、いよいよ審査結果が発表されました。

鹿児島県の塩田知事による表彰

受賞者には、鹿児島県ビジネスプランコンテストの主催者である鹿児島県の塩田知事から盾と賞金が贈られました。

高校生賞

ラ・サール高等学校 吉次 優太さん

ラ・サール高等学校 吉次-優太さん

 

一般部門優秀賞

酒井 さつきさん

酒井-さつきさん

 

一般部門大賞

株式会社TSグループ 東翔&塗職 吉松 良平さん

株式会社TSグループ 東翔&塗職 吉松-良平さん

 

内村大作さんによる講評

審査員4人を代表して、鹿児島県信用保証協会の内村大作さんに講評をしていただきました。
内村大作さんによる講評
内村さんは「どのプランも素晴らしく、高校生部門も、一般部門もかなり拮抗しました。今回受賞は逃しましたが、さらにブラッシュアップして来年再チャレンジしたら、賞を狙えるプランがたくさんあったと思います。コロナ禍で生活様式の変化が求められる中、人のアイデアや発想は無限にあると、今回審査をして感じました。これからも鹿児島のため、鹿児島の経済発展のために是非頑張っていただきたいと思います。」とファイナリスト達にエールを送ってくださいました。

続いて、鹿児島県の塩田知事が閉会の挨拶をされました。

塩田知事 閉会のあいさつ

塩田知事 閉会のあいさつ
「鹿児島の起業率は全国平均を下回っているのが現状です。若い方たちはもちろん第二の人生で何かを始めたいという方もいらっしゃると思います。そういう起業されたい方の機運を高め、鹿児島から世界に羽ばたくビジネスが出てきてほしいと願っています。鹿児島県でもさまざまな起業家支援を行って、皆様の思い描くビジネスが現実のものとなるように応援していきたいと思います。」

システム

名刺交換会が開かれる

最終審査会の後、ソーシャルディスタンスに配慮しながら、審査員やファイナリスト、観客の方、自由に参加しての名刺交換会も開かれました。

審査会では、緊張のやり取りをしていた審査員とファイナリストの方たちも、和やかな雰囲気の中で交流し、審査員から温かな激励やビジネスの進め方についてのアドバイスをもらったり、起業を目指す同じ仲間としてファイナリスト同士が情報を交換したりしていました。

名刺交換会が開かれる

受賞者喜びの声

  • 高校生賞を受賞した吉次さん
    「自分で応募しようと思って参加したビジコンだったので、賞をいただいてとても嬉しいです。将来的には、大学生のうちに起業したいと考えているので、これからも頑張っていきたいと思います。」
  • 優秀賞を受賞した酒井さん
    「選んでいただいて本当に驚きましたし、とても嬉しかったです。たくさんの方の助けや家族の支えがあって、ここまでたどり着けました。ただ、これからが大事だと思います。必要としていただける方に届けられるように、これからも頑張っていきたいと思います。」
  • 大賞を受賞した吉松さん
    「社員にいつも1番になろうと言っているので、自分が1等賞をとって証明したかったけど、他の方のレベルが高くて内心やられたなあ~と思っていました。なので大賞を受賞でき本当に驚いています。大賞はプランが通用するという認証をいただいた感じで大きな励みになります。これからは、職人を育成する経営者の日本一を目指して頑張りたいと思います。」

最終審査会を終えて

今回は、新型コロナウイルスの感染拡大という厳しい時代の中での開催でしたが、そんな時代の中でも様々なビジネスに挑戦できるんだという事をファイナリストの方たちから教えていただきました。

以前、審査員のお一人がどんな時代でもチャンスはある!と語られていましたが、ファイナリストの方たちが語る魅力溢れるプラン、熱い情熱に触れ、知恵と工夫とやる気があればどんな時代でも可能性があることを実感しました。

とても感動する最終審査会でした。皆さんのプランが形となって社会の中で動き出し、生かされていくようにこれからも応援させていただきたいと思います。

最終審査会を終えて

表彰式

鹿児島県ビジネスプランコンテスト 専門セミナーが開催されました

令和二年度鹿児島県ビジネスプランコンテスト

今年度で3回目を迎える、鹿児島県ビジネスプランコンテスト。先日行われた書類による1次審査で、一般部門8人、高校生部門8組のみなさんがファイナリストに選出されました。

最終審査は、年が明けて2021年1月23日土曜日に、鹿児島市の県民交流センター中ホールで開催される予定で、ファイナリストのみなさんはこの場で、各々のビジネスプランをプレゼンテーション形式で発表し、4人の審査員による審査を経て、大賞、優秀賞、高校生賞が決まります。

限られた時間の中で、いかに効果的にプランをアピールできるかが、プレゼンテーション成功のカギ。そこで、資料作りのスキルやコツ、発表時の心構えなど、プレゼンテーションにかかわるあれこれを、ファイナリストのみなさんに学んでいただこうと、専門セミナーを開催いたしました。

2020最終審査会チラシ

講師は昨年の審査員!

セミナーの講師にお迎えしたのは、昨年のビジネスプランコンテストで審査員を務めた、森友伸和さん。森友さんは、長崎県対馬市のご出身。20代で対馬市の特産品を企画・製造・販売する会社をおこし、ご当地プリンで大ヒットを放ちますが、ワンマンぶりがあだとなり経営破綻。

その経験を糧に、食品や地域産品の企画・提案・プロデュースを行い、平成28年から3年間は、福岡県のよろず支援拠点でコーディネーターを務めました。昨年4月からは鹿児島に拠点を移し、鹿児島県よろず支援拠点のチーフコーディネーターとして、創業支援や経営革新、売り上げ拡大など、経営に関する様々な相談に応じていらっしゃいます。

森友伸和さん
森友伸和さん

セミナーは2部形式で行われました。第1部では、「起業支援の最前線から~ビジネス成功のカギ~」と題して、森友さんご自身の成功と失敗のご経験と、現在のビジネス支援の現場でのご経験を踏まえて、ビジネスを始めるうえで大切なことをお話しいただきました。

そのビジネスは、社会に必要か?

森友さんが最初に問いかけたのは、「みなさんのビジネスは、社会に必要ですか?便利ですか?」という質問でした。自分が考えているビジネスは、市場をとらえているか、ニーズがあるかを見極め、時代のちょっと先を読み解くことが重要だというのです。

森友さんのもとには、コロナ禍を乗り切ろうと、業態を変えたい、ネットビジネスに参入したい、デリバリーをはじめたい、戦略的なインスタグラム発信をしたいなどなど、日々多くの相談が寄せられているそうですが、打開策を見出すのは簡単ではないといいます。

森友さんいわく「永遠に通用するビジネスモデルは存在しない。」これまでの仕組みが通用しなくなった今は、まさにビジネスモデルの転換点。これまでにないビジネスを生み出す知恵が求められています。

ビジネスの鉄則

新しいビジネスを始めるときに大切なのが、次の3つ。それは、「逆説の構造」、「八方よし」、「儲けのしくみ」です。

「逆説の構造」とは

これは、当たり前をひっくり返すアイデアで、今までにないビジネスを生み出すために必要なプロセスだといいます。

  • 起点
    ↓ ①定説をとらえる
  • 定説
    ↓ ②逆説を生み出す
  • 逆説
    ↓ ③仕組みを作る
  • 起点

例えば、起点に一流シェフがいたとします。①定説としては、お客さんは着席して高価な料理をいただきますが、②逆説は、お客さんは立って手頃な料理をいただく。そのための仕組み③が、立ち食い方式でお客さんの回転率を上げて、いい食材を使いつつも料理の値段は安く抑えて集客を図る、というものです。

この「逆説の構造」で成功したのが、「俺のフレンチ」というお店でした。そこでまず、定説を考えるときに必要なのが、「マインドマップ」を作ること。これは「〇〇といえば…?」をどんどん出していく作業です。

すぐに思いつくものは、誰もが思いつくことで、これは定説。それが出尽くしてからがアイデアの出番です。苦しみながらあと10のアイデアをひねり出す、そこに、逆説が生まれると森友さん。このとき、一人よりはグループで話し合うのが効果的だといいます。個人の意見→グループの意見→個人の意見→グループの意見…と交互に繰り返しながら議論を進める「ゼブラブレスト」がおすすめ。この際、発言者の意見を決して批判しないのがポイントです。

このように、定説と逆説を見極めて、プランがまとまったら、とりあえず実行してみる。計画→実行→評価→改善の、いわゆるPDCAサイクルでビジネスを実践するのが、うまくいく秘訣だそうです。

さらに、経営の四大資源といわれる、ヒト、モノ、カネ、情報を味方につけること。そのバランスをとりながらのかじ取りが欠かせません。

「八方よし」とは

近江(今の滋賀県)に本拠地を置いて全国各地を行商し、多くの豪商を輩出した近江商人。その商いの経験をもとにした「商売十訓」は、今でも、ビジネスを志す人なら必読といわれているそうです。

そのひとつに「三方よし」があります。売り手と買い手、そして世間の「三方」が満足する商いを心がけよという教えです。森友さんは、今の時代は「八方よし」でなければならないと話します。経営者、社員、取引先、株主、顧客、地域、社会、国、その「八方」すべてが満足するビジネスであること。

つまり、社会に必要とされているビジネスかどうか、その視点で自分たちのビジネスを見極めることが大事なのです。そのうえで、お金の流れやモノの流れを組み立てていくと、生き残るビジネスを生み出すことができるといいます。

儲けのしくみ

マーケット(市場)をみつけて、そのなかからターゲット(顧客)を決めて、ブランドを作って売っていく。儲かるビジネスとは、シンプルにこの3つを考えることだと森友さん。なかでも最も重要なのがマーケティングで、ビジネスの7割はマーケティングで決まるといっても過言ではないそうです。

そのビジネスは、オンリーワンなのかナンバーワンなのか、目指すマーケットはブルーオーシャン(競合相手のいない、あるいは少ない未開拓市場)なのかレッドオーシャン(競合相手の多い既存市場)なのか、売ろうとしているのは物なのか事(サービス)なのかを明確にします。

その際に役立つのが「マインドマップ」。(「逆説の構造」の章をご参照ください)みんなで意見を出し合いながら、自分たちがやろうとしているビジネスの強みや、外部からのイメージをあぶりだすことで、どんな市場で、どんなターゲットに、どんなブランドを作ればいいのかが見えてくるといいます。

「逆説の構造」、「八方よし」、「儲けのしくみ」この3つを掛け算することで、しっかりとしたビジネスモデルが出来上がるということです。

夢と志は違う

最後に森友さんは、ソフトバンクグループ㈱代表取締役会長の孫正義さんの言葉を引いて、「夢」と「志」の違いについて話しました。個人の欲望を満たすものが「夢」で、多くの人々の夢、願望、困っていることを助けてあげたいと、社会のために行動することが「志」だというのです。

プレゼンテーションでは、ぜひ、「志」で話してほしいと森友さん。社会をどう変えていくのか、コロナ下の経済をどう発展させていくのか、「志」をもって話せば、きっとプレゼンは成功するとエールを贈りました。

プレゼンテーションでは、ぜひ、「志」で話してほしい

第2部では、「魅力的なプレゼンネーションにするには~想いを伝えるために~」と題して、昨年のビジネスプランコンテストでの審査員のご経験をはじめ、数々のビジネスコンテストを見てこられたご経験を踏まえて、想いが伝わるプレゼンテーションの作り方を伝授していただきました。

昨年度の審査員として感じたこと

昨年度のコンテストで審査員を務められた森友さん。参加者のプレゼンテーションを見て良かった点と悪かった点を率直に語ってくださいました。

良かった点

  • 資料をしっかりと作りこんでいたこと。
  • 高校生の、練習を重ねたであろう努力と、はつらつとした姿勢。
  • うまくできなくて悔しがる、その気持ち。

悪かった点

  • 全く動かない。
  • 覚えこんでしまったことでセリフのようになり、感情が伝わってこない。
  • 話があちこちに飛んで散らかり、ストーリーにならずに、言いたいことがわからない。

そのうえで、プレゼンの内容のどこに注目したのかを教えてくださいました。

  1. 新規性はあるか?
    最も重視したのは、「新規性があるか」という点。昨年度は、採点結果が僅差だったプランを見比べて、面白くて将来的に伸びるぞというプランの方に、審査員全員の軍配が上がったというエピソードも。点数も大事だが、最後は新規性勝負。
  2. モノなのか、サービスなのか?
  3. 市場を見ているのか?
    やりたいことをやるだけではダメ。どんな課題を解決していくのか、これがあったら世の中が変わるという視点があるかどうかがカギ。
  4. 熱意はあるか?
    審査員は、プランの書類を熟読している。知りたいのは、書類以上のものがあるかどうか。プレゼンでは熱意を見たい。魂を込めて!
    では、プレゼンでは、何をどう伝えればいいのでしょうか。

プレゼンは最初の10秒で決まる!

審査員の印象は、最初の10秒でほぼ決まると森友さん。それだけに、テーマ=伝えたいことを、最初に明確にすることが大事。誰に、何を、どんな狙いでやろうとしているのかを、元気よく伝えます。ここで、プレゼンの極意を教えてくださいました。

  1. 自分を120%出す!
    どんなアクシデントがあっても熱意を伝えきるためには、120%を出しても足りないくらい。とにかく、持てるすべてを出し切ること。
  2. 読まない!
    資料や、パワーポイントの画面を読まないこと。聞いている人誰か一人に話しかけるつもりで。いつもよりあごをあげて、弧を描いて声を飛ばすイメージで話す。
  3. 緊張しない!
    一気に場をのみこんで、先に自分の環境をつくってしまえば緊張しない。相手のペースではなく、自分のペースでしゃべること。最初のうちに、自分にとって気が楽になるキーワードを発して、平常心になろう。(森友さんにとってのキーワードは、対馬とかプリン)
  4. 動きを入れる
    人は動くものに目線が行く。身振り手振りで見る人をひきつけよう。

プレゼン資料の作り方

プレゼン資料がかたい!と森友さん。魅力的なプレゼン資料作りに大切なポイントとは?

  1. 写真を使う
    自分の写真をどんどん使って!人気(ひとけ)のないところに人気(にんき)なし、人の気配は大事。目線を追うという人間の習性をいかして、伝えたい文字情報は、写真の目線の先に配置するのもおすすめ。
  2. 勝機はタイトルにあり
    タイトルは商品名だと思って、わかりやすく伝わりやすいものにしましょう。話の内容がわからないうちはタイトルが唯一の情報。ぜひ興味をひくタイトルを考えて。
  3. 書体や色を効果的に
    見やすくするために、書体は統一するのがベスト。見にくいので、明朝体は避けた方が無難だと森友さん。使う色は3色、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%という法則に基づいてデザインを考えるとよい。
  4. 位置をそろえて余白をとる
    目で追いやすいように、位置をそろえ、文章は少なめに。余白の美を意識して、見やすい配置を心がける。

プレゼンを楽しもう!

プレゼンを最大限に楽しんでほしいと森友さん。最後に、ご自身も必ずやっているという、緊張しないおまじないを教えてくださいました。左手の薬指をぎゅっぎゅっと握ると、血流が良くなって、緊張しないそうです。

最終審査は、来年1月23日土曜日13時から、鹿児島市の県民交流センター中ホールで開催されます。1次審査を通過された皆さんのビジネスプランは、どれもユニークで、鹿児島から新しい時代を創ってくれそうなものばかりです。

ぜひ会場にお越しになって、みなさんのプレゼンテーションをご観覧ください。

2021年1月23日(土)ファイナリストたちの公開プレゼンをご一緒に応援しませんか?
観覧希望の方は下記「観覧申し込み」よりお申し込みください。

ファイナルステージ観覧申し込み

2020最終審査会チラシ

>>2020最終審査会チラシ

鹿児島県ビジネスプランコンテスト1次審査通過者が決まりました

令和2年度鹿児島県ビジネスプランコンテスト1次審査通過者が決まりました

鹿児島県ビジネスプランコンテスト、4人の審査員の方による書類審査の結果、一般部門8件、高校生部門8件の合計16件が1次審査通過者に決まりました。
2021年1月23日(土)に開催される最終審査会での公開プレゼンテーションで、大賞、高校生賞が決まります。

今年度、一次審査を通過されたのは、以下の方たちです。

1次審査通過者

一般部門 8件

  • 伊牟田 雅子
    kidsプログラミングで、鹿児島の良さを、知ろう!学ぼう!伝えよう!
  • 上野 晋太郎
    『計算ブリッジ』世界大会を鹿児島県で開催!
  • 酒井 さつき
    通夜葬儀における『リモートお別れ会』と『故人誌』作り
  • 柴田 玄一郎
    DEAR FRIEND
  • 霜出 昇悟
    介助される人が楽になる移乗機器
  • 原田 和寿
    鹿児島県の豊富な農畜水産資源とヒューマングレードで作る、安心安全なペット向けフレッシュフード
  • 森 義大
    鹿児島初のプロソフトボールチーム誘致により、地方の活性化を図る
  • 吉松 良平
    新STYLE職人の短期育成校~塗職®college~
    (五十音順)

高校生部門 8件

  • 市来農芸高等学校
    上田平 夏美
    農業と人を繋げる「農耕民族」プロジェクト
  • 市来農芸高等学校
    田原春 圭史・中原 遼太郎
    鹿児島発信 やっかいものからの新ビジネス
  • 市来農芸高等学校
    東 夏海・北島 摩耶
    ジビエで作る地域の雇用
  • 鹿児島南高等学校
    西村 秋風・小竹 玲奈・益山 真菜・山口 好乃花・泉 百々果
    5つ子ちゃんの焼酎物語
  • 楠隼高等学校
    大塚 海征・清永 貴暉
    若さを武器に地域活性化
  • ラ・サール高等学校
    犬伏 俊輔・大野 文聖・岡部 広知・山岡 勇太・大八木 雄斗
    「茶柱になろう!」~かごしま茶認知度向上プロジェクト~
  • ラ・サール高等学校
    吉次 優太
    Remote Livestock Rising System(リリーズ)
  • れいめい高等学校
    永德 夢々・和田 純葉
    甑島を超満喫計画
    (五十音順)

1次審査は、応募者から提出された事業計画書を以下の4人の審査員の方が書類審査しました。

4人の審査員

  • 資金計画をサポートする創業支援のプロフェショナル
    鹿児島県信用保証協会 内村 大作さん
  • 地域発のビジネスやものづくりを支援する仕掛人
    鹿児島県商工会連合会 林 輝吉峰さん
  • 故郷と世界を繋ぐ架け橋に!地元企業のグローバル化を支援する起業家
    合同会社Go!Kagoshima 代表 門田 晶子さん
  • 「人の手」による翻訳を通し多文化・多国籍と交わる鹿児島を目指す起業家
    株式会社Climbest(クラインベスト) 代表取締役 脇野 真梨江さん

審査員決定!令和2年度鹿児島県ビジネスプランコンテスト

そして、審査員がそれぞれ実現性、独創性、成長性、地域貢献性、事業収益性、熱意の6つのファクターで審査を行い、その総合評価点の上位から一次審査通過者が決定しました。

今年度もたくさんのご応募をいただきましたが、どのプランもそれぞれに魅力があり、これまでになかった新しい発想でのビジネスプランや、鹿児島ならではの地域性を活かしたプランなど、事業にかける熱意が伝わってくるものばかりで、審査員の方々の評価も大きな開きはなく、わずかな差での決定となりました。

1次審査通過者の方は、最終審査会(公開プレゼンテーション)に向けて、ビジネスプランをより効果的にアピールするためのスキルを学んでいただくための専門セミナーに参加していただきます。

ご自身のプランをさらにブラッシュアップして公開プレゼンテーションに臨んでいただきたいと思います。

今回、1次審査を通過されなかった方も、審査員の方が皆さんのビジネスプランの良い点や課題などについていろいろアドバイスのコメントをしてくださっていると思います。

先の見えない厳しい時代の中で、踏み出す勇気を持って応募した皆さん、今回のチャレンジが一つのステップアップになったと思いますので、ご自身の描くビジネスプランの実現に向けて、さらに挑戦し続けていただきたいと思います。

2021年1月23日(土)ファイナリストたちの公開プレゼンをご一緒に応援しませんか?
観覧希望の方は下記「観覧申し込み」よりお申し込みください。

ファイナルステージ観覧申し込み

審査員決定!鹿児島県ビジネスプランコンテスト

審査員決定!令和2年度鹿児島県ビジネスプランコンテスト 

鹿児島から新しいビジネスを切り拓いていこうと始まった鹿児島県ビジネスプランコンテスト。既に今年度の募集が始まっていますが4人の審査員が決定しました。

県商工会連合会や県信用保証協会といった日頃から、地元の身近なところで事業者や創業を支えている機関や鹿児島から世界を視野にニュービジネスを立ち上げた女性起業家など多彩な顔ぶれです。

その豊富な経験から、新規事業や創業をお考えの方のビジネス始動に即お役に立てる審査をして頂けそうです。

ビジネスプランコンテストってどんな点を審査されるの?

今年で3回目を迎える鹿児島県ビジネスプランコンテスト。募集のテーマはこちらです。

  1. 新規性及び成長性があり、実現可能性が高い事業
  2. 「鹿児島ならでは」の強みを活かした事業等

一般部門と高校生部門があり、鹿児島から新しいビジネスをとお考えの方の応募をお待ちしています。

応募は9月30日(水)まで(17時必着)

一次審査では、それぞれの審査員の方々が事業計画書をもとに実現性、独創性、成長性、地域貢献性、事業収益性、熱意の6つのファクターで審査を行い、その総合評価点の上位から一次審査通過者を決定します。

一次審査では、点数による評価だけでなく、それぞれの審査員のみなさんから助言のコメントももらえて、自分のビジネスプランを振り返り、その完成度を高めていくための具体的なヒントをいただけそうです。

一次審査を通過した方々は、来年1月に開催予定の最終審査会に臨んで頂き、プレゼンテーションしていただくことになっていますが、その前にはブラッシュアップのための専門セミナーもご用意し、プランの磨き上げのお手伝いを致します。

競い合いはもちろんですが、創業や新規事業の展開を考えておられる方と伴走しながら、みなさまのビジネスチャレンジの夢のお手伝いをさせていただけたらと思っています。そのコンテストの根幹を担っていただく審査員の方々が決まりましたので、その顔ぶれをご紹介いたします。

みなさんのビジネスプランを審査して下さるのはこの4人です

経営サポート最前線で活躍するおふたり

まずご紹介するのが、鹿児島の商工振興や経営支援の最前線でご活躍のおふたりです。ビジネス立ち上げの実践的な場面にも数多く携わり、鹿児島発の事業発展を支えているスペシャリストです。

資金計画をサポートする経営支援
・創業支援のプロフェッショナル

鹿児島県信用保証協会
経営支援部 経営・承継支援課 課長
中小企業診断士
内村大作さん
中小企業診断士 内村大作さん
全国に51ヶ所ある信用保証協会のひとつ、鹿児島県信用保証協会で活躍する内村大作さん。信用保証協会は、中小企業や小規模事業者、起業予定の方々が金融機関から融資を受けやすくするために、公的な保証人になって経営支援や創業支援を行っている公的機関です。

内村さんは「事業を展開する時、金融機関から直接融資してもらえるのがベストだが、中小企業や創業予定の人はそこがネックになって一歩が踏み出せないことが多い。運転資金は人間で言えば、生きていく上で必要な血液のようなもの。保証協会が金融機関との間に立つことで、迅速でタイムリーな資金調達が可能になる。」と話します。

保証協会では、事業開始後のフォロアップも行い、事業を展開する方々の資金繰りや経営の改善も後押ししています。内村さんは、この道28年のプロフェッショナルとして金融機関との橋渡し役となって地域に密着したビジネス発展の下支えをしています。

【プロフィール】
鹿児島市生まれ。高校(鹿児島)、大学(東京)卒業後、1992年(平成4年)鹿児島県信用保証協会へ入協。同協会では、総務部(電算・企画・総務)、保証部、管理部、経営支援部と全部署の経験があり、2020年(令和2年)7月より現職。2016年(平成28年)中小企業診断士の資格取得。

【内村さんからのメッセージ】
「ビジネスは『会社』対『会社』の時代から『会社』対『人』の時代にシフトしてきています。最終的なエンドユーザーのことをどれだけ考えられているかが重要だと思っています。財務状況が良好かということはもちろんですが、しっかりした理念や創業への熱意が感じられるかも見ていきたい。こんな時代だからこそ、骨のあるビジネスの登場を期待しています。」

商工振興を支える屋台骨
~地域発のビジネスやものづくりを支援する仕掛人~

鹿児島県商工会連合会
経営支援課 課長
中小企業診断士
林 輝吉峰さん
中小企業診断士 林 輝吉峰さん
全国にネットワークをもつ商工会は、地域の商工振興を牽引する総合経済団体です。鹿児島県内にも38ヶ所の商工会があり、事業者で組織する会員数は16,500人にも及びます。その一大ネットワークを束ねているのが商工会連合会です。

林さんはその連合会の経営支援課の責任者。数多くの支援実績から経営革新や企業の財務分析にも明るい。また全国商工会連合会(出向)時代には、地方創生プロデューサーを務めるなど、地域発のビジネス展開にも積極的で、鹿児島の特産品を海外展開する様々なプロジェクトを企画・実現してきました。

【プロフィール】
鹿児島市生まれ。鹿児島大学卒業後、鹿児島県商工会連合会採用。上屋久町(現屋久島町)商工会、曽於市商工会、曽於地域広域指導センター・所長などを歴任。主に創業・経営革新・事業再生等の支援の現場に携わる。

その後、鹿児島県商工会連合会に異動。海外展開事業、農商工連携事業、アンテナショップ事業ほか、経営支援業務に従事。2016~2017年(平成28年~29年)には、全国商工会連合会に出向。地方創生プロデューサーに就任。全国の現場支援に加えてJA全中、全漁連、全森連、日商と「地方創生の推進に関する連携協定」の締結に携わる。

これまでに手掛けた主なプロジェクト
●ドイツにおける「“奄美の黒糖焼酎”広報PR・販路開拓事業」
・在独日本大使館大使公邸(ドイツベルリン)でのレセプション「奄美の黒糖焼酎の夕べ」(2013年~2015年の3年連続実施)
・ドイツ連邦議会(ベルリン)で開催された「第1回日独ビジネス対話」での黒糖焼酎PR事業
●ヨーロッパとの「酒と食の文化交流事業」in鹿児島
・欧州6か国の大使を鹿児島市に招き、講演、レセプション、展示会実施
●「フランス市場への浸透定着と世界的なブランド展開」事業
・「食と酒の鹿児島フェア」をパリの歴史的建造物パヴィヨン ルドワイヤンで開催 ほか

【林さんからのメッセージ】
「新型コロナの影響で社会の変化が加速度的に進んでいくと言われています。大変厳しい時代ではありますが、見方を変えればどんな時代にもチャンスはあります。鹿児島にはまだまだ生かし切れていない資源がたくさんあると思います。地域の特徴を生かしたビジネスや地域を元気にしてくれるようなビジネスが生まれればうれしく思います。思わず支援したくなるようなビジネスプランを楽しみにしています。」

鹿児島から起業!新進気鋭の女性経営者のおふたり

起業家のおよそ8割が男性。未だ圧倒的男性社会といわれる中、2015年と2016年に熱い思いに突き動かされて起業した鹿児島の女性経営者のおふたりです。共通するのは、海外での生活体験を通じて感じた故郷鹿児島への深い愛情。

外から見えてきた鹿児島の魅力を世界に伝え、鹿児島と世界と繋ぐ新しいビジネスを創り上げたいとフロンティア精神に溢れています。ビジネスを共に目指す人の力になりたいと審査員をお引き受け下さいました。

故郷と世界を繋げる架け橋に!
地元企業のグローバル化を支援する起業家

合同会社Go! Kagoshima
代表 門田晶子さん
合同会社Go! Kagoshima 代表 門田晶子さん
通算21年の在米生活を経て「ダサい」と感じていた鹿児島が新鮮で面白いことに目覚めたという門田さん。2016年、鹿児島と世界を繋げる架け橋になりたいとビジネスに特化したコミュニケーション会社Go! Kagoshimaを立ち上げました。

手がける業務は、海外での商談や交渉ごとの英語アシスト、海外からの企業視察の対応やアテンド、学会での英語プレゼンテーションのコーチングなど多岐に渡ります。世界に売って出たくてもコミュニケーションがネックになっている地元企業の力になり、鹿児島で生まれた製品やサービスが世界に広がることを願って、「誰かが背中を押してくれれば、きっと羽ばたける。あなたの手となり足となります」と呼びかけます。モットーは自由で、人間らしく、楽しく、後悔しない人生。鹿児島人の「ぼっけもん」の精神溢れるアクティブな起業家。

【プロフィール】
鹿児島で生まれ育ち、アメリカで高校、大学卒業後、カリフォルニア州の民放テレビ局でアートディレクターとして管理職を経験。在米通算21年のち家業の印刷会社を継ぐため2006年(平成18年)に帰国。

2010年(平成22年)末より6年間渕上印刷株式会社の社長を務めたのち、ビジネス英語で地元企業のグローバル化支援をするため2016年(平成28年)に合同会社Go! Kagoshima を起業、独立。温泉と海と食と酒を楽しむ人生の旅人でありたい。

資格:温泉ソムリエマスター、焼酎マイスター・焼酎唎酒師、日本酒ナビゲーター、ワイン検定シルバークラス、情報セキュリティー技士

【門田さんからのメッセージ】
「新型コロナや自然災害など、予測できないことばかりな今、新しいビジネスにとっては大チャンス。誰も正しい答えがわからない今だからこそ、あなたの新しい発想、新しいやり方、見せてください。前例のないものほどチャンス!そんなの無理って言われたらニンマリ笑って自信を持って打って出てみて。石橋は渡ってから叩けばいい。LET’S GO!」

「人の手」による外国語(翻訳)で多文化・多国籍と交わる鹿児島に

株式会社Climbest(クラインベスト)
代表取締役 脇野真梨江さん
株式会社Climbest(クラインベスト)代表取締役 脇野真梨江さん
20代の頃、言葉がまったくわからない中国で現地の人に助けられた経験が、脇野さんの起業の原点です。その後、アメリカ、オーストラリアなどでの海外生活を経て「違うこと」は「個性」だと気づかされます。

2015年、大好きな鹿児島から外国語(翻訳)を通じて多文化や多国籍に触れられる環境づくりをしたいと株式会社Climbest(クラインベスト)を起業。対応している言語は、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、中国語、韓国語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、アラビア語の10ケ国語とまさに多国籍。

翻訳、通訳コーディネート、多言語でのホームページやメニューの作成などの他、多様な外国文化を理解する講習会なども開催。大切にしているのはネットや機械に頼らない「人の手」による翻訳。鹿児島在住の外国人翻訳者の仲間と共に「外国人の目線」を大切に「想い」が伝わる翻訳を目指しています。

他方、一般社団法人女性起業家スプラウトの理事を務めるなど、志を同じくする女性起業家同士のネットワークや学び合う場づくりにも力を注ぎ、エネルギッシュに活動の場を広げています。

【プロフィール】
鹿児島市生まれ。20歳の時に好奇心から単身中国へ。在中の日系企業に勤めるも、更なる多国籍な環境を求め、アメリカ、オーストラリアへ。海外で就職、留学を経験し、「より多国籍な環境に自身の身を置きたい」と帰国後、生まれ育った鹿児島を多国籍、多文化な社会とする事を目指し、2015年に起業。常識や一般論よりも自身の想いや自由を大切にする人生でありたい。

【所属 肩書】
・ 株式会社クラインベスト 代表取締役
・ 公益社団法人 鹿児島県工業倶楽部 理事
・ 一般社団法人女性起業家スプラウト 理事

【脇野さんからのメッセージ】
「何が正解か分からない今の時代、今だからこそ個々が力をつけていく時代ではないでしょうか。自身の想いをベースに0から1に作り上げていく経験は、起業する上で最大の楽しさであり今後の最大の武器にもなると思います。
自身の想いを大切に、あなたらしいビジネスを楽しみにしております!」

チャレンジがビジネス実現の扉を拓く

4人の審査員のみなさんからのエールを伺って「踏み出す勇気」を持つ大切さを改めて感じました。起業の実践の舞台に立つ起業家の方や起業支援のスペシャリストの方々からあなたのビジネスプランを分析・評価してもらえる絶好の機会です。

こんなことをやってみたい。起業したい。今だからこんな事業を立ち上げてみたいなど、様々なアイディアをお持ちの方々、コンテストの舞台へ上がってみませんか。かつて、このコンテストに応募して受賞した方のこんな言葉を思い出しました。

「ビジネスの世界の最前線にいる方々から、自分のビジネスの到達点を、審査して評価してもらえる、またとない機会ですよね。しかも、このチャレンジには、リスクが全くありません。舞台に上がらない手はないですよね。」

応募の締め切りは、9月30日(水)(17時必着)
審査員の方々と共に、みなさまのチャレンジを心からお待ちしています。

令和2年度鹿児島県ビジネスプランコンテストの募集が始まりました!

審査員のみなさんのZoomインタビューを近日アップします

審査員のみなさんの横顔をご紹介する動画インタビューを近日中にアップいたします。起業支援の現場のお話や起業家の思い、コンテストに何を期待しているかなど、審査員の方々の生の声をお届することにしています。
お楽しみに…

鹿児島県ビジネスプランコンテストの募集が始まりました!

令和二年度鹿児島県ビジネスプランコンテストの募集

鹿児島で新たなビジネスを始めようと模索しているみなさん、そのプランを鹿児島県主催のビジネスプランコンテストに応募してみませんか。

ビジネスに興味をもっている高校生のみなさんも応募できます。今年度は、募集期間中に創業支援のスペシャリストによる事前セミナーを開催。プランを形にするための手ほどきを受けられます。高校へは、ご希望があれば出張講座も予定しています。

新しいことを始めるのには勇気のいる時期ですが、まずはアイデアを具体化するところから始めて、最終審査会を目指しませんか。

>>2020ビジネスプランコンテストチラシ

ビジネスプランコンテストとは

ことしで3回目を迎える鹿児島県ビジネスプランコンテストは鹿児島県の事業です。起業を考えている方々を後押しして、鹿児島のビジネスシーンを盛り上げていこうという狙いがあり、これまで開催されたコンテストのファイナリストからは、実際に起業を果たした方もいます。

今年度のコンテストは、鹿児島県在住で起業予定の社会人や大学・短大生、専門学校生、または新規事業を始める予定の地元企業を対象にした一般部門と高校生部門があり、書類による1次審査、プレゼンテーション形式による最終審査を経て、大賞、優秀賞、高校生賞が決まります。

>>詳しくは募集要項

大賞賞金は20万円高校生賞は5万円で、このほかにも、県や鹿児島県よろず支援拠点のネットワークを活用した事業化支援が受けられます。

鹿児島県よろず支援拠点とは

今年度のビジネスプランコンテストの一番のポイントは、創業支援のスペシャリストが顔をそろえる鹿児島県よろず支援拠点のサポートがあることです。

「よろず支援拠点」とは、中小企業や小規模事業者の経営上の悩みに対応するために国が全国各地に設置しているもので、鹿児島のよろず支援拠点でも、経営や創業に関する知識や経験の豊富なコーディネーターが、日々寄せられる相談に応えています。

今年度は、その鹿児島県よろず支援拠点のコーディネーターが講師となって、応募を検討している方々に向けた事前セミナーが開催されることになりました。ビジネスプランを、売り上げの見通しなど財務面も含めて具体的に書きこむのは、簡単なことではないといいます。過去のコンテストでも、その難しさがハードルとなって、応募を断念するケースがあったとか。

そこで今年度は、募集期間中にビジネスプランの描き方を指南していただくことになりました。鹿児島県よろず支援拠点のチーフコーディネーター森友伸和さんは、昨年度のコンテストの審査員を務めたご経験から、その必要性を痛感したといいます。

「アイデアで終わってしまっているものも多くて、もったいないと思ったんです。せっかくですから、しっかり手ほどきをして、ちゃんとしたプランにしてあげたいんです。」森友伸和さん

応募希望者向けのオンラインセミナー開催!参加者募集中!

セミナーの開催は、7月31日金曜日の午後6時30分~午後7時30分。講師は、よろず支援拠点のコーディネーター川原新一郎さんです。

川原さんは貿易会社の若き経営者で、その経験と農業経営アドバイザーの資格をいかして、事業計画の立て方などを伝授して下さいます。なおセミナーは、新型コロナウイルスの感染予防のため、オンラインでの開催となります。

これまで様々な事情で会場に足を運ぶことが難しかった方々、離島や遠隔地の方々も、ご自宅や職場からの参加が可能です。コンテストに応募しようと考えていらっしゃる方は、この機会にまずはセミナーに参加なさってみてはいかがでしょうか。

参加ご希望の方は、下記の申込みフォームからお申し込みください。応募希望者向けセミナー申込みフォーム

応募予定の高校への出張講座開催!

高校生部門に関しても、ビジネスとして通用するプランに磨き上げることが大切だと森友さん。そこで、応募予定の高校から希望があれば、よろず支援拠点のコーディネーターが出張して講座を開いて下さることになりました。

こちらは間もなく募集を開始しますが、受付順となっておりますので、コンテストに応募予定の高校の先生におかれましてはご検討ください。募集を開始いたしましたら、当サイトにてお知らせいたします。また、日程につきましては、ご応募いただきました後に調整させていただきます。

コンテストの今後の日程

まずは、7月31日に応募希望者向けセミナーが開催されます。このセミナーへの参加申し込みの受付は、7月29日18時までとさせていただきます。

そして、ビジネスプランの募集につきましては、一般部門、高校生部門共に、9月30日の17時が締め切りとなります。

その後は10月に、書類による1次審査が行われ、ファイナリストに選ばれた方々にはご連絡いたします。11月には、ファイナリスト向けのブラッシュアップセミナーを開催。来年1月には、ファイナリストのプレゼンテーションによる最終審査会が開かれる予定になっています。

詳しい日程や審査員の顔ぶれ、決定したファイナリストなどにつきましては、随時当サイトに掲載いたします。

最後になりましたが、てのんでは、鹿児島県商工労働水産部産業立地課産業支援係の皆様とともに、今年度のビジネスプランコンテストの運営をお手伝いさせていただくことになりました。

先の見えない厳しい時代ではありますが、鹿児島の新しい時代を拓くビジネスの誕生を、微力ながら応援していきたいと思っております。

PDF形式

1_令和2年度ビジネスプランコンテスト募集要項
2_(様式1)ビジネスコンテスト応募用紙
3_(様式2)事業計画書
4_記入要領

Word形式

1_令和2年度ビジネスプランコンテスト募集要項
2_(様式1)ビジネスコンテスト応募用紙
3_(様式2)事業計画書
4_記入要領

お問い合わせ・郵送先

株式会社ディーアンドディークリエイティブ内
てのん編集室
「令和2年度鹿児島県ビジネスプランコンテスト」運営事務局 宛

〒892-0846
鹿児島県鹿児島市加治屋町12-11MAXビル8F
TEL:099-226-6673

鹿児島県ビジネスプランコンテストが無事終わりました!

鹿児島県ビジネスプランコンテストの最終審査会が12月15日に開かれ、14人のファイナリスト達が全力でプレゼンテーションを行いました。

大賞には火の大切さや豊かさを感じる体験型の宿作りを目指す、伊佐市地域おこし協力隊の林峻平さん、優秀賞には鹿児島大学大学院の林祐作さん、高校生賞には市来農芸高校の中川桃子さん、川北実鈴さん、村上想さんが発表したプランが選ばれました。

最終審査会はじまる

オープニング動画

オープニング動画

いよいよ最終審査会がはじまりました。
プレゼンテーションは、制限時間5分の発表をした後、一般部門は7分、高校生部門は5分の質疑応答の時間があり、審査員からの質問に答えるというルールで行われました。
まずは、14人のファイナリスト達が、熱く、全力でプレゼンテーションした新ビジネスを紹介します。

一般部門 9件のプレゼンテーション

有限会社エール 代表取締役 倉本 哲さん

プラン名「オクラビューティープロジェクト」
有限会社エール 代表取締役 倉本-哲さん有限会社エール 代表取締役 倉本-哲さん

生産量日本一の鹿児島県指宿産のオクラを加工原料化し、オクラのネバネバ成分を生かして、ヘルス&ビューティーの新たな素材として創出したい!

五代代表 松本 周作さん

プラン名「『包括的な遺品整理』 家財整理から家屋解体まで各専門業者が、チームで取り組む新たなサービス」

従来の遺品整理のサービスに加えて、新たに県内の解体業者と提携して家財処分から、家屋解体、土地活用まで包括的にサービスを行う事で、遺品整理にかかるコスト削減や効率化につなげたい。

濱洲 虎次朗さん

プラン名「ケーキなのに『甘くない』『低カロリー』『健康にいい』」
濱洲虎次朗さん濱洲虎次朗さん

食物アレルギーの方にも安心して食べられるよう、たまご、小麦、乳製品を使っていない豆腐チョコレートケーキを商品化し、一人でも多くの人が幸せな気持ちになれるおいしいケーキを届けたい。

特定非営利活動法人 ねりやかなやレジデンス
代表理事 佐藤 理江さん

プラン名「空き家/空き地の活用モデルづくり」

奄美大島で暮らしたいというニーズがある一方で、島の使われていない空き家や空き地が増えている現状を解決し、島に来る人と住む人の幸せを実現していきたい。

尾山 妙子さん

プラン名「ネイルアートを応用したチャーム型天使の筆」

赤ちゃんの髪の毛を使った天使の筆を、現代ママ世代のニーズに合わせ、ストラップサイズに縮小し、ネイルアート等で可愛く飾り付け、値段の手頃さと機能性を持った商品を作成し、ネット販売を行いたい。

鹿児島大学大学院 理工学研究科
情報生体システム工学専攻 林 祐作さん

プラン名「魚の活性予測サービス「FishAI」(フィッシュ・アイ)」

人工知能技術の一種である機械学習を使って、特定の釣り場における「魚の活性」を予測し、その情報を釣り人や瀬渡し船、釣具屋に提供するサービスを行い、釣り人の「魚のいる場所、いる時間」を知りたいというニーズに応えたい。

合同会社 財の森 代表社員
堀内 加奈子さん 小野 公裕さん

プラン名「財の森プロジェクト「高級ジビエ加工商品販売」」
堀内 加奈子さん 小野 公裕さん堀内 加奈子さん 小野 公裕さん

年々、有害鳥獣による農業被害が増えている中、気軽にジビエ料理が食べられるように、自宅で簡単に調理できる鹿肉と猪肉を使った加工食品を開発したい。

Laughter and beauty~Lab~
代表 坪内 百恵さん

プラン名「Laughter and beauty(ラフターアンドビューティー)
~笑いと健康的な美しさを、ママ・子供・シニアへ~」代表坪内百恵さん

呼吸法と笑いから出来ている笑いヨガと姿勢改善を取り入れたセミナーを実施し、子供からシニアまで、疲れた心身をリセットし、バランスの取れた健康な体になってほしい。

takibito代表 伊佐市地域おこし協力隊
林 峻平さん

プラン名「薪(まき)を燃やして地域を熱くする!地域資源活用による伊佐“不便化”計画!」
林 峻平さん林 峻平さん

伊佐を通過型観光から、滞在・交流型観光へと変えていくためにも、伊佐に眠る未利用資源を薪として活用し、火の大切さや豊かさを感じることのできる体験型の宿を作っていきたい。

高校生部門 5件のプレゼンテーション

鹿児島県立鹿児島南高等学校
郷原 麻佑さん 山口 彩香さん

プラン名「鹿児島国体活性化へ!」
郷原 麻佑さん 山口 彩香さん郷原 麻佑さん 山口 彩香さん

来年開催される鹿児島国体の各競技場の案内やその会場付近の観光スポットやコンビニエンスストアなどのお店を紹介するアプリを作り、県内外から来た選手たちに利用してもらい、鹿児島を活性化させたい。

学校法人川島学園 れいめい高等学校
坂元 宥哉さん 冨永 実佑さん 和田 健太郎さん

プラン名「うなぎで作る川内市」

薩摩川内市の特産「うなぎ」を活用して、缶詰やさつまあげなどの加工品を開発し、販売することで地域の産業に貢献し、薩摩川内市のうなぎの知名度を上げていきたい。

鹿児島県立甲南高等学校
馬籠 優汰さん

プラン名「串木野イノベーション」

いちき串木野市の商店街に目立つ空き店舗を利用して、地元の醤油蔵、酒蔵、漁港などが簡易レストランやバルを出店し、「食」を軸とした食べ歩きエリアを創りたい。

鹿児島県立市来農芸高等学校
中川 桃子さん 川北 実鈴さん 村上 想さん

プラン名「眠っている「かごしま」をイノベーション 知ってもらおう薩摩鶏、活用しよう薩摩鶏」

鹿児島県の天然記念物である「薩摩鶏」の種の保存のために、薩摩鶏飼育セットを販売する他、美しい羽根を使ったキーホルダー等を作り、販売するなどして
薩摩鶏の貴重な遺伝資源を守り、地域振興につなげたい。

鹿児島県立鹿児島南高等学校
甲斐 珠李亜さん、桐野 麻奈都さん

プラン名「茶ンブラン」

生産量全国2位の知覧茶を広めるため、鹿児島特産のさつまいもと知覧茶を使った新しい発想のケーキ「茶ンブラン」を作り、商品として販売したい。

以上がファイナリスト達が行ったプレゼンテーションです。
かごしまの暮らしを見つめ、身近な地域やだれかの困りごとを解決しよう、埋もれている魅力を発信しようという知恵をしぼったプランの数々。

鹿児島を自らのアイデアでより良くしていこうとする皆さんのビジネスにかける一生懸命な思い、熱意、そしてチャレンジする気持ちが伝ってくる、まさに渾身のプレゼンテーションが続きました。

渾身のプレゼンテーションが続きました。

4人の審査員の方が審査

ビジネスの第一線で活躍されている4人の方に審査をしていただきました。
プレゼンテーションを終えたばかりのファイナリスト達に、様々な角度から質問や意見が出されました。4人の審査員の方が審査

4人の審査員

海老根智仁さん
創業支援のスペシャリストで、日本実業家のカリスマ的存在の一人海老根智仁さん

森友伸和さん
「鹿児島県よろず支援拠点」のチーフコーディネーターで、起業・経営に関するよろず相談の請負人森友伸和さん

神戸海知代さん
コピーライターとして、起業家として、新しい女性の生き方を提案している神戸海知代さん

土井隆さん
地域課題の解決や地域作りをプロデュースする、地域創生の仕掛人土井隆さん

審査員の方たちは、ファイナリスト達が目指す新しいビジネスが、実現し成長していけるよう真剣にビジネスプランと向き合い、時に厳しく時に鋭く、そして温かなまなざしで的確なアドバイスをされていました。温かなまなざしで的確なアドバイスをされていました。

審査は、実現性、独創性、成長性、地域貢献性、事業収益性、熱意、発表のわかりやすさ、資料のわかりやすさの観点から行われ、4人の評点を総合して、大賞、優秀賞、高校生賞をどのプランにするのか協議が行われました。
審査は、実現性、独創性、成長性、地域貢献性、事業収益性、熱意、発表のわかりやすさ、資料のわかりやすさの観点から行われ4人の評点を総合して、大賞、優秀賞、高校生賞をどのプランにするのか協議が行われました。

ベンチャー起業家 中石真一路さんの講演

ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 代表取締役 中石真一路さんの講演も行われました。
演題「社会貢献型ビジネスに挑む~ソーシャルビジネスの種の見つけ方と育て方~」ベンチャー起業家 中石真一路さんの講演

これまで不可能と言われていたスピーカーシステムによって難聴者の「聴こえ」を支援する新しいコミュニケーションツール「コミューン」を発明されたベンチャー起業家の中石さん。日本発の世界初の技術で、世界中の難聴者を笑顔にしたいという熱い思いを語りました。

そして、いよいよ審査結果が発表されました。

審査結果の発表

高校生賞

鹿児島県立市来農芸高等学校
中川 桃子さん 川北 実鈴さん 村上 想さん

一般部門優秀賞

鹿児島大学大学院 理工学研究科 情報生体システム工学専攻
林 祐作さん

一般部門大賞

takibito代表 伊佐市地域おこし協力隊
林 峻平さん

鹿児島県の三反園知事による表彰

審査結果の発表の後、鹿児島県ビジネスプランコンテストの主催者である鹿児島県の三反園知事が表彰を行いました。高校生賞 市来農芸高校

高校生賞
市来農芸高校一般部門 優秀賞

一般部門
優秀賞一般部門 大賞

一般部門
大賞

森友伸和さんによる講評

審査員4人の方を代表して、鹿児島県よろず支援拠点 チーフコーディネーター森友伸和さんに講評をしていただきました。鹿児島県よろず支援拠点 チーフコーディネーター森友伸和さんに講評をしていただきました。

「皆さんそれぞれ魅力あるプランを出していただき、大変面白く楽しい時間でした。ただ、一言いわせていただければ、ご自分のプランを多くの人に知ってもらうせっかくの機会ですから、おとなしく収まらず、もう少しご自分のカラーを出して、はじけてもいいんじゃないかなと思いました。
皆さんの今後に期待しています!」

そして、最後に鹿児島県の三反園知事が閉会の挨拶を行いました。

三反園知事 閉会のあいさつ

三反園知事 閉会のあいさつ
「これまでの考えにとらわれず、自由な発想で鹿児島を前に出していく、売り出していくビジネスにどんどん挑戦してください。皆さんの若い力で、これからの鹿児島のビジネスをけん引して行ってください。」

交流会が開かれる

交流会が開かれる
最終審査会の後、審査員やファイナリスト、観客の方、自由に参加しての交流会も開かれました。

改めて審査員の方に、ビジネスの進め方について直接アドバイスをもらったり、
ファイナリスト同士が、交流を深める場となりました。
最終審査会の後、審査員やファイナリスト、観客の方、自由に参加しての交流会も開かれました。交流を深める場となりました。

ファイナリストの皆さんがとても晴れやかで生き生きとされており、プレゼンテーションをやり終えた達成感もあるでしょうが、その表情からは、今日の経験と出会いを大事にしながら、これから描く自分のビジネスを頑張って実現していこうという前向きなエネルギーようなものも感じました。これから描く自分のビジネスを頑張って実現していこうという前向きなエネルギーようなものも感じました。

最終審査会が終わった後、私たちの所にファイナリストの方や観客の方から感想をお寄せいただきました。一部をご紹介させていただきます。

皆さんから寄せられた感想

一般部門の感想から

  • ファイナリストに残ると思っていなかったので、プレゼンもお断りしようと思っていたのですが、覚悟を決めて、パワーポイントのスクールに通ったり、色んな分野の方からアドバイスをいただいたり、たくさんの方に背中を押していただき挑戦しました。断ろうかと迷っていたわりには、結果受賞できなかったことに、とても悔しい思いが湧いてきて、それにも驚きました。
    これからの課題が見えてきて、とても有意義なビジコンでした。
    ビジコンの一参加者になれたことを光栄に思います。
  • 来年度、後輩たちにリベンジを果たさせますので、その際はまたよろしくお願いいたします。

高校生部門の感想から

  • とても盛大なコンテストで、なかなか経験できない場を提供してくださりありがとうございました。
  • 来年度以降もさらに良いアイデアが出せるよう今後も生徒とともに学んでいきます。

観覧者の方の感想から

  • 来年度も開催されるようですので、来年は当日ボランティアとしてお手伝いしたいです。
  • とても意義深い素晴らしい企画だと思いました。
令和元年度ビジネスプランコンテスト

今年度のビジネスプランコンテストを終えて

鹿児島県からの委託を受けてビジネスプランコンテストを運営するという大役をいただき、5月から準備を進めてきました。慣れない運営に時には戸惑いながらも、大きな責任を感じながら、きめ細やかに丁寧にをモットーに精一杯取り組んできたつもりです。

そして準備を進める中で、私たちも多くの新しい出会いがあり、新しい世界を知ることができました。鹿児島愛あふれる新ビジネスに挑戦する多くの方たちから、たくさんの刺激を受け、たくさんの力をいただきました。

これからも、皆さんがどのように大きくビジネスを展開されていくのか見守らせていいただきたいと思いますし、私たち自身も皆さんと共に成長していけたらと思います。
ありがとうございました。